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「美しい彼」シリーズにみるカルチュア・エンタテインメントグループのメディアミックス展開
2023年4月に公開された『劇場版 美しい彼~eternal~』は、観客動員数41.7万人を超える大ヒットを記録しました。「美しい彼」は、凪良ゆう原作の同名小説が2014年に徳間書店より刊行され、約10年の時を経てもなお熱烈なファンを増やし続けています。
その成功の要因の一つは、原作の魅力はもちろんのこと、映像化を契機に様々なメディアで展開されていることにあります。カルチュア・エンタテインメントグループ(CEG)では、原作の魅力と価値を最大限に引き出すために多彩なメディアミックス展開を行っています。「美しい彼」シリーズは、CEGのメディアミックスの代表的な成功事例と言えます。今回、「美しい彼」シリーズを事例に、CEGのメディアミックス展開についてご紹介します。
©「美しい彼」 製作委員会・MBS
©「美しい彼」製作委員会S2・MBS
©︎2023 劇場版「美しい彼〜eternal〜」製作委員会
2021年のドラマ化(映像化)を契機に多彩なメディアミックスを展開
「美しい彼」シリーズ 展開年表
高まり続ける「美しい彼」の存在感
映像化により、原作のファンはもちろんのこと多くのファンに愛され、存在感が高まり続けています。
「美しい彼」シリーズのように、グループ会社である徳間書店から出版された原作を、カルチュア・エンタテインメントがMBSと共同幹事でドラマ化することでファン層を拡大。その後も原作や作品が長く愛され続けていくよう映画やコミカライズ、Blu-ray&DVD、ビジュアルブックなど継続的に展開していくのが、CEGによるメディアミックスの代表的な事例となります。
メディアミックスを実現させるカルチュア・エンタテインメントの事業展開
カルチュア・エンタテインメントグループは、映像の企画・製作、映像制作、音楽、書籍・コミック出版、グッズ製作などエンタテインメント領域で広範な事業を展開しています。この幅広い事業ポートフォリオが、メディアミックスを効果的に実現させる基盤となっています。さらに、同一のグループ内でこれらの事業が連携し、日常的にコミュニケーションを取ることで、スピーディで効果的な展開が実現しています。
【まとめ】カルチュア・エンタテインメントのメディアミックス展開
- Point1 原作を生み出す力
- Point2 映像化を起点にメディアミックスを推進
- Point3 広範な事業領域をフルに活かしコンテンツ価値を最大化