Interview

メディアミックス音楽プロジェクト『ウタヒメドリーム』の未来予想図

カルチュア・エンタテインメントグループのアース・スター エンターテイメント(以下、ESE)が贈る音楽プロジェクト『ウタヒメドリーム』が、本年7月より始動しました。ウタヒメたちが昭和、平成、令和の数々の神曲を続々とカバーし、YouTubeやSpotifyなどの映像、音楽プラットフォームに配信しています。そして、いよいよ11月19日(日)にウタヒメドリーム1stライブが、飛行船シアター(上野)で開催されます。

出版社として『ヤマノススメ』や『冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた』(絶賛テレビアニメ放映中!)などライトノベルやコミックを手掛けるESEがなぜ音楽メディアミックスプロジェクトを展開するのか。プロジェクトの総指揮を執るESE代表取締役社長 幕内和博さんに、ビジネス戦略やこのプロジェクトにかける想い、そして思い描くウタヒメドリームの未来予想図について聞きました。


■ ウタヒメドリームとは

個性豊かなソロのウタヒメたちが、昭和・平成・令和の神曲を歌い継ぐ!
メディアミックス音楽プロジェクト

● 11/19(日)1 stライブ開催!! 

「ウタヒメドリーム 1stライブ~あなたは最古参~」

 最古参Tシャツ付席も販売!

会場:飛行船シアター(東京・上野)
詳細はこちら https://www.utadori.com/live/


■プロフィール

幕内 和博(Kazuhiro Makuuchi)

1991年 カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に入社。2006年にアース・スター エンターテイメント株式会社 代表取締役社長に就任(現任) 同社においてウェブコミック「コミック アース・スター」や、「アース・スターノベル」、「アース・スターコミックス」といったライトノベル・コミックレーベルを次々と立ち上げるなど出版事業を中心に業容を拡大させている。

ウタヒメドリームとは?どのようなプロジェクトなのか教えてください

個性豊かなソロのウタヒメたちが、昭和、平成、令和の神曲を歌い継ぐ、メディアミックス音楽プロジェクトです。ゆくゆくは映像やアニメ、ゲームなど様々なメディアで展開していけるよう育てていきたいと思っています。ですが、まずは、何よりも音楽にこだわりたい、音楽で多くの人々を魅了していきたいと考えています。今後もウタヒメもどんどん増やし、オリジナル楽曲も作り、ソロライブなども展開していきたいですね。

既に6名のウタヒメたちが23曲のカバーを歌い上げています。彼女たちが歌う神曲はどのように聴こえていますでしょうか。

収録・ミックス・マスタリングにも全て立ち会い、満足のいく楽曲に仕上げることができましたので、とても手応えを感じています。魅力的なウタヒメたちが揃いましたし、カバーさせていただいた楽曲も本当に選りすぐりの神曲ばかりです。音作りもできるだけ原曲の持つ世界観を再現しようと細部にまでこだわっています。

聴いていただいた方々からも“全部がまさに神曲!”、“選曲が素晴らしい”、“ウタヒメたちのレベルが高い”といった評価をいただき、このプロジェクトのポテンシャルの高さを感じています。また、 “懐かしいよね”や、“初めて聴いたけどとても良い曲”などといった聴く方の年代に応じた反応もいただいています。令和のウタヒメたちの若く、魅力的な歌声が神曲に乗ることで、“懐かしさ”と“新しさ”が融合されることを目指していましたので、そういった狙いが間違っていなかったと知ることができ、自信につながりました。

最近では、世界でシティポップが流行していたり、日本でもテレビ等で昭和、平成の曲が再注目されているので、そういった流れもこのプロジェクトを後押ししてくれると思います。しかし、新しく立ち上げたプロジェクトですから、これからより多くの人々にウタヒメドリームの魅力を知っていただくために、いろいろな仕掛けを打ち出していきたいと思います。1stライブもウタヒメドリームの魅力を知るきっかけの一つにしないとですね。

ウタヒメドリームのキャストメンバー

「ウタヒメドリーム」プロジェクトを立ち上げるきっかけは?

私が「Rain Rain」(歌:水野きみこ)、「She has a dream」(歌:BaBe)、「冬の虹」(歌:辻仁成)、「蛍」(歌:鬼束ちひろ)の4曲にもう一度光を当てたいと思ったことからこのプロジェクト構想が始まりました。今、世に出ている令和の曲ももちろん魅力的な楽曲ばかりですが、私自身は昭和ポップスに特別な思い入れがあり、当時のメロディラインや歌詞に今なお魅了され続けています。きっと皆さんにも特別な思い入れをもった神曲があると思います。こうした神曲の数々をウタヒメたちの力を借りて再び輝かせ、そして次の時代へと受け継がせていく、そういったプロジェクトがあっても良いのではと考えたのです。例えば、若い世代が演歌に触れる機会はずいぶん少なくなったと思います。今の若い方々が歳を取ってから急に演歌を聴きたくなることはまずないでしょう。だからこそ、ウタヒメドリームでそういったジャンルの歌も歌唱することで、日本の中で培われてきた伝統や文化を次世代へ継承していくことに寄与できたらと思っています。

なぜ、ESEがこのメディアミックスプロジェクトを手掛けるのでしょうか。

ESEは「魅力的なメディアミックスコンテンツを生み出す会社」をビジョンに掲げています。エンタメコンテンツを創造し、それを様々なメディアに展開し、広げていくことで、コンテンツ価値を最大化させることに取り組んでいます。現在は、ライトノベルやコミックの出版事業が主な事業領域ですが、ESEはこの領域だけにこだわることなく、メディアミックス企業としての存在感を高めていきたいと思います。「ウタヒメドリーム」は、音楽ジャンルへの挑戦という新しいアプローチであり、ESEの企業としての可能性を多岐に広げていく存在です。実は過去に一度、音楽プロジェクトにチャレンジしたことがありました。そういった経験も踏まえて、この「ウタヒメドリーム」では、多くのファンに支持され、社会から評価いただき、昭和・平成・令和の神曲を様々な世代の方々に歌い継ぐまでやり抜いていく覚悟です。

ESEの代表である幕内さんが自ら陣頭指揮を執る理由は。

プロジェクトに直接関わっているのが楽しいというのが本音です。経営者として自社の様々な事業を俯瞰し、指揮を執ることが本分ではありますが、特にウタヒメドリームは思い入れが強いもので、入り込み過ぎてしまわないよう、自重しながら取り組んでいます。

私は、自分自身をプロデューサー気質の人間だと思っています。世の中には魅力や能力があるにも関わらず機会や運に恵まれずまだ表舞台に上がれていない、埋もれた作品や才能がたくさんあります。素晴らしいものはチャンスさえあれば必ず光り輝くと思っていますので、そういう原石を発掘し、磨き上げて世に送り出したい。光り輝きたいと願う人たちの夢を叶える手伝いができれば、多くの人々を魅了していく過程を見届けることができる。ウタヒメドリームも夢を託してもらえるくらい大きいプロジェクトに成長させていきたいですね。

11月19日に1stライブを開催されます。どのようなライブになるのでしょうか。

ご来場いただいたお客様に喜んでいただけるライブとなるように多彩な演出をご用意しています。ライブタイトルの副題(~あなたは最古参~)にもあるように、この1stライブにお越しいただいた方が最古参ファンとなって、今後も長くウタヒメたちやプロジェクトを支えていただけたらと願っています。今回のライブにお越しいただいたお客様全員が2ndライブにも来ていただくのが目標です。先日、キャストたちにも「皆さんの歌とパフォーマンスでお客様を魅了して欲しい、虜にしてほしい」と伝えました。全てのお客様が箱推しとなっていただけるだけの魅力が伝わるようなステージにします!

1stライブの会場となる飛行船シアター

このプロジェクトにどのような構想をお持ちですか?今後の展望をお聞かせください。

最初にお伝えしたように、まずは音楽プロジェクトとして大きくしていきたいです。武道館や東京ドームでのライブ、それから全国ツアーができるまでファンを増やし、支持していただけるプロジェクトに発展させていきたいと思います。そして、その先にメディアミックス展開を仕掛けていければと思います。このプロジェクトで実現させたい夢は山のようにあります。世代や性別などを超えて多くのファンに愛され続けるプロジェクトとなるよう、キャスト、スタッフ一体となって盛り上げていきます。ファンの皆さんも“チームウタヒメドリーム”の一員となって、ご支援のほどよろしくお願いします。

アシスタントプロデューサー 川口はるかさんが語る
「ウタヒメドリーム」の楽しみ方

「個性豊かなソロのウタヒメたちが昭和・平成・令和の神曲を歌い継ぐ!」というプロジェクトコンセプトで表現している通り、キャラクターや楽曲が幅広くユニークでそれぞれに良さを感じていただけるようなコンテンツづくりを目指しています。

働き疲れて音楽に癒しを求めているサラリーマンの方、音楽を日常に溶け込ませてゆったり楽しみたい方、大切な仲間とぶち上がりたいときのために音楽がある!という方……お客様にとって音楽の在り方はそれぞれだと思います。

「ウタヒメドリーム」はどこかの誰かにとっては必ず響く音楽を、幅広く提供していけるよう努めていきますので、それぞれの楽しみ方で味わっていただけましたら幸いです。